iPhoneの構成ユーティリティのインストール手順と使い方

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iPhoneの「構成ユーティリティ」。あまりなじみのある言葉ではありませんが、これは何をするものなのでしょうか。一言でいうと「構成プロファイルを設定するプログラム」ということになるのですが、「構成プロファイル」ってなに?という感じでますますわからないですね。

ですが、みなさんのiPhoneにも、構成プロファイルは必ず入っており、大事なものです。ここでは、iPhoneの構成ユーティリティについてご説明しますが、構成プロファイルの説明を先にしておいた方が理解しやすいと思いますので、そちらから話を進めていきます。

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構成プロファイルとは

構成ユーティリティの話に入る前に、「構成プロファイル」について説明したいと思います。スマホで最も重要な「モバイルデータ通信」関連の「APN構成プロファイル」というものをを例に挙げます。

構成プロファイルの内容を確認してみる

構成プロファイルとは、アプリの設定内容を定義したファイルのことです。「設定」→「一般」→「プロファイルとデバイス管理」で、現在インストールしている構成プロファイルを確認できます。

筆者は楽天モバイルに加入していますので、「楽天モバイル」と出ていますね。ここをタップして、ちょっと内容を見てみましょう。

「モバイルデータ通信設定」となっているので、モバイルデータ通信に必要な情報を定義しているようです。説明欄の「APN設定」のAPNとは”Access Piont Name”の略です。パソコンでインターネットの設定をする際、プロバイダからアクセスポイント情報をもらって設定しますが、あれと同じようなものだと判ります。さらにタップして、何が書かれているのか見てみましょう。

「NAME」、「認証」、「ユーザー名」と続いています。どうやら、モバイルデータ通信の接続設定で間違いないようです。

構成プロファイルのファイルの内容

格安SIM(MVNO)と契約された方なら記憶にあると思いますが、初期設定時、この「構成プロファイル」をダウンロードしてiPhoneに読込させてください、なんて指示を受けたと思います。このファイルの中身がどうなっているのか、ちょっと見てみましょう。楽天モバイルのサイトからパソコンにダウンロードして開けてみたものが下記画像です。

プログラム経験者でないと見慣れない書式かもしれません。これは”xml”というファイル形式で、スマホに限らず、設定ファイルなどによく使われます。ここでは詳細な説明はしませんが、<string>と</stiring>に挟まれている文字を見てみると、先ほどの項で確認した”rmobile”、”CHAP”、”rm”などが確認できます。さきほどiPhone上に表示されていたものは、ここから読み込んで表示していたというわけです。

みなさんが見知らぬ土地へ出かける際、住所や行先の名前等を事前に調べられると思います。APN構成プロファイルもこれと同じことで、「ユーザーがモバイルデータ通信を始めたらここに繋ぎなさい」という情報を、iPhoneに与えているものだということがわかります。言い換えると、この情報がないとiPhoneはどこに接続したらいいのかわからないので、モバイルデータ通信ができないということになります。

構成ユーティリティとは

遠回りになりましたが、「構成ユーティリティ」とは、構成プロファイルを設定するためのアプリのことです。先の例でいうと、rmobileとかCHAPとかいった文字を自分で入力できるアプリということです。これが使えると、構成プロファイルをダウンロードしなくても自分で設定できるということになります。たとえば会社からiPhoneが支給されているような環境で接続設定を一括管理したいような場合、管理者が構成ユーティリティで構成プロファイルを作って使用者に配布する、といったことができるわけです。

モバイルデータ通信に限ったことではなく、例えばWi-Fiの接続設定やメールの設定などにも有効です。会社などの組織内で、複数台のiPhoneやiPadの設定を一括管理したい時、

  • 管理者:構成ユーティリティで構成プロファイルを作成し、各ユーザへ配布する
  • 各ユーザー:管理者の作成した構成プロファイルをダウンロードするだけ。自分で一つ一つ設定しなくてもよい

といったことが可能となります。

構成ユーティリティのMac/Winでの対応

構成ユーティリティは、パソコンにインストールして使う形になります。以前はMac用/Windows用ともに、専用のユーティリティがAppleより入手できたのですが、現在はMacOS版のみとなっています。

Mac用

こちらからダウンロードして使用します。MacOS X 10.6以上が対象です。
iPhone 構成ユーティリティ 2.2 (Mac)
筆者はMacを持っていませんので自ら使用例はご紹介できませんが、こちらのサイトで使い方のイメージがわかります。
iPhone構成ユーティリティで構成プロファイルをiPhoneに流し込んでAPN設定する
上記のとの違いがよくわかりませんが、このようなツールもあります。こちらの方が新しいので今はメインなのでしょうか。
Apple Configurator 2
使用例はこちらのリンクに詳しく書かれております。
Apple Configurator 2ってiPad、iPhone、iPod touchの管理ができる

Windows用

現在、AppleはWindows版構成ユーティリティの対応はしていません。どうしても必要ならサードパーティ製のものがありますが、頻繁に落ちてしまったりして使い物にならないようです。ここでの紹介は控えます。

格安SIMを使う際の構成プロファイル導入について

上で少し触れましたが、格安SIM(MVNO)の接続設定では、APN構成プロファイルを自分でインストールしなければなりません。構成ユーティリティ―が使えれば自分で設定することもできるのでしょうが、そのためにMacを用意するのも大変です。ですので、MVNO各社は自社サイトにてVPN構成プロファイルを公開しており、ここからダウンロードして導入できるようになっています。導入方法はMVNO各社のホームページに書かれていますのでここでは省略します。

ダウンロードのためにはネット接続ができなければなりませんが、APN構成プロファイルをインストールするまではモバイルデータ通信ができませんので、ネットに繋ぐこともできません。必然的に、APN構成プロファイルのダウンロードはWi-Fiを使うことになります。契約の際説明があると思うのですが、格安SIMでモバイルデータ通信を始めるには、Wi-Fiができる環境を確保する必要がありますのでご注意ください。

まとめ

iPhoneの構成ユーティリティと構成プロファイルについてご紹介しました。構成ユーティリティはiPhoneやiPadなどの複数台一括管理には便利ですが、現在はMacでしかサポートされておらず、Windowsユーザは使うことができません。ただ、構成プロファイルはiPhoneを使う以上必ずお世話になるものなので、併せてご紹介させていただきました。概要だけでもわかれば、必要性もなんとなく見えてくると思います。いかがでしたでしょうか。

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