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意外と知らない?IoTの意味と身の回りの導入事例をご紹介!

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「IoTの意味は何か」と聞かれてあなたは正確に答えられますか?IoTとはざっくり言えば「物のインターネット」のことです。

本記事では IoTとは何か、そしてどのようなメリットをもたらすのか、近年のIoT導入事例 をご紹介します。

IoTとは

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IoTは物のインターネット

IoTとはInternet of Thingeの略であり、直訳すると物のインターネットとなります。物自体にインターネットを搭載したり、インターネットの機能を付加することで利便性や効率性を上昇させるシステム を意味します。身近なところでいうとテレビでインターネットを介した専門チャンネルなどを見られるのもIoTの1つと言えます。

IoTがもたらすメリット

「IoT」がもたらすメリットとは主に以下の3つが挙げられます。

IoTがもたらすメリット

  • 利便性が上がる
  • 効率化によって費用を削減できる
  • 新たなビジネスを生み出す

1.利便性が上がる

IoTの導入により、我々の生活はより快適になることでしょう。例えば、離れた場所からでも子供の登下校の様子や家のドアの開閉状態をいち早く確認できます。その場にいなくても物事の状態を確認したり、遠隔操作することが可能になり 我々の生活の利便性の向上 が図られます。

企業においても、IoT導入により得られた大量のデータから顧客のニーズや市場動向等の分析を容易に行うことが可能になります。

2.効率化によって費用を削減できる

IoT導入により 企業は業務の効率化を図ることができ、コスト削減が可能 になります。実際にIoTを取り入れて業務の効率化に成功した企業も多いです。これからは如何にIoTを事業と絡めて事業価値を生み出せるかが、企業の成長にとって大切になるでしょう。

3.新たなビジネスを生み出す

IoT導入によって得たビックデータをリアルタイムで分析することで市場動向や消費者のニーズをオンタイムで把握、識別することができます。これにより、迅速な判断を下し、アクションを起こすことが可能になります。

こうして得られた知識の蓄積が新たなビジネスを生み出すのです。

IoTの懸念点はセキュリティ対策

IoTは非常に便利なシステムである一方で、悪用されると危険であることに注意が必要です。

放火を引き起こす原因にも

例えば、家電を全て遠隔操作できるようにしていた場合、そのシステムに侵入されると家の中の家電が全て操作されてしまいます。ここにストーブやガスコンロなどが含まれていると非常に危険です。

それゆえ、火事などに繋がりうる家電をインターネットに繋ぐことには賛否両論あります。ストーブやガスコンロを遠隔操作でオフにできることはメリットでもあるからです。

家電を介してスマートフォンをハックされる恐れも

リスクは家電を操作されることだけではありません。各家電は所有者のスマートフォンと繋がっています。そのため 家電を介してスマートフォンに侵入されてしまう恐れも あります。インターネットで繋がっているということは相手からも侵入しやすい状況を作っているということを忘れてはなりません。

ICカードも個人情報の宝庫などではクレジットカードと同様に紛失しないように細心の注意を払っておくことが大切です。このように利便性を追求すると同時にセキュリティ対策を行うことが課題となっています。万が一ウイルスなどに侵入されてしまった場合はその家電との接続を切るなど、使用者も意識しておく必要があります。

身近なところにも?IoTの導入事例3選

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IoT導入事例①~ポットが不測の事態を察知~

近年では、家電をインターネット上で制御することもどんどん進められています。

例えばお年寄りが一人暮らしをしている際に、万が一の事態が起こっても離れて暮らす家族はなかなか気づくことができません。とはいえ、毎日電話をするのは億劫という方も多いでしょう。

そこで生み出されたのが ポットを使用すると自動的に家族へとメールが送られるサービス です。ポットは基本的に毎日使用するはずなので家族には毎日メールが送られてきます。

しかし、お年寄りに不測の事態が起こった際にはポットを使用することがなくなるので、メールが送られません。これによって 家族はメールが届かなかったことから祖父母に何かあったのではと気づくことが できます。

ここにはまさにIoTのアイデアが生かされています。ポットにインターネットの機能を搭載するだけで、お年寄りの安全と家族の心配を大きくサポートすることができています。

IoT導入事例②~おしゃぶりで赤ちゃんの様子を確認~

子供のおもちゃにインターネットの機能を搭載する動きも広がっています。例えば赤ちゃんのおしゃぶりにインターネットの機能を搭載した製品が開発されています。

おしゃぶりにインターネットの機能が付加されることで、親から少し離れてもすぐにスマートフォンでその場所が確認できます。親と赤ちゃんが離れることの少ない日本ではまだ用途が限定的ですが、アメリカなどでは好評を博しています。

また、おしゃぶりは口に咥えるため、体温を測ることもできます。赤ちゃんの負担を少なくしつつ、体温や体調を確認できる のも大きなメリットと言えます。

また、小学生くらいの子供たちにもインターネットの機能を持った時計を持たせることで、危険な場所に行っていないか確認したり、万が一の際にすぐに見つけたりすることができます。かつては子供の場所を把握するにはスマートフォンや携帯電話を持たせる必要がありましたが、IoTを活用すればよりシンプルにそれを実現できます。

IoT導入事例③~ICカードでキャッシュレス~

ICカードは身近なインターネット機能の典型例です。消費者がICカードを使用すれば いちいち小銭を使用することなく、商品を購入 できます。

ICカードには持ち主の情報が入っているので、お店側としては簡単にデータを集めることが可能です。つまり、消費者とお店の両方にとってメリットのあるシステムです。ただし、ICカードの利便性が上昇すればするほど、紛失の際のリスクを踏まえておかなければなりません。この点はスマートフォンなどと似ています。

家電へのIoT搭載は今後も拡大していく

家電にインターネットの機能を搭載する取り組みはこれからもどんどん拡大していくことが想定されます。その中でも要望が強いのがエアコンです。外出した際にエアコンを消したか心配になるという経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

エアコンにインターネットの機能が搭載されていれば、スマートフォンなどからエアコンが付いているかを確認し、消すことも可能になります。他にも家に帰る前にスマートフォンを使用して冷房をつけておくことも可能です。

ロボット掃除機には既にインターネットの機能が搭載されているケースもありますが、IoTを活用すればスマートフォンなどで外出先から操作することが可能です。また、家の中にある防犯センサーなどで自宅の状況を確認することもできます。

IoTが抱える課題とは

技術者不足

一つは深刻な技術者不足です。IoTを用いたサービスやシステムを開発させるためには エンジニアの確保が急務 となります。また、IoT製品から出されるデータ量の分析を行うためにも知識を備えた人材は必須です。

IoT人材不足が問題視

このような人材不足は世界中で問題視されており、このままではIoTの普及が滞ってしまうことにもなりかねません。このような事態を避けるためにも各企業とも人材育成が急務となっています。

しかし現実問題として人材の育成にはかなりの時間・経費・労力が必要となります。実際は自社で人材を育成するのではなく、他社からエンジニアを高給で引き抜くというのが一般的となってしまっている現状があります。

IT・AI人材不足も深刻

需要の高まりに反してIT人材の不足は加速していってしまうことになります。特に日本は世界の中でも人材不足が深刻化しています。ITやAIを活用できる人材の育成は国レベルの課題といって良いでしょう。

2019年3月には日本政府から、AIを使いこなす人材を年間で25万人育成するという戦略案を発表するなど、大きな動きも見られました。IoTサービスの開発やIoT運用によって得られるビッグデータを活用するための人材を確保する動きが強まっています。

電力問題

IoTの普及には電力供給の課題も抱えています。今後IoTの普及は加速していくと考えられており、様々なサービスのIoT化が進んでいくことになるでしょう。これらを全て運用するためには 大量の電力が必須 となるわけですね。

どのように電力供給を行うか

スマートフォンやノートパソコンなどもバッテリーが無ければ起動することすらできませんよね。IoT製品も同じで、物を遠隔で操作したりデータのやりとりを行うには電力供給がかかせません。

今後IoTが普及して各デバイスがより複雑化していくことになれば、現状よりも電力消費は増加するものと考えられており、現状の供給方法では補いきれないという見方が強まっています。

消費電力を抑えた省電力IoT製品も多数開発されてはいますが、問題はもっと根本な部分にあります。これらの問題に対処するには、現在の電力供給よりも高度な電力供給技術が必須となるでしょう。

IoT端末はどんどん増えていく

今後さらに技術が発達してIoT製品は増えていくものと考えられています。しかしIoTが抱える課題によって普及が思うように進んでいないのもまた事実です。

かつては「2020年にはIoT端末は500億個に達する」という見通しも立てられていたほど勢いがありましたが、様々な課題に突き当たってしまい、実際には200億個にも満たないというのが現状です。

電力供給の問題もその課題の一つと言えるでしょう。電力を使わずに通信できる 非接触型のIoT製品 の開発も進められているようですが、実用化はまだまだ遠い未来というのが現実です。

セキュリティ対策

IoTによって色々なモノがインターネットに繋がると サイバー攻撃の標的にされる危険性 が危惧されています。ネットワークを利用したサイバー攻撃は減少傾向にあるものの、IoT製品が増加したら格好の的にされてしまうことが予測されます。

ユーザーのセキュリティ意識も高める必要がある

セキュリティはシステムとして確立させる必要がありますが、その製品を扱うのは人間です。いくらセキュリティ強度を高めた製品が開発されたとしても、扱う人間の意識が低ければその効果は得られません。

現実にIoT製品によるサイバー攻撃は容易とされており、普及すればするほど危険性は増大していくことになるでしょう。サイバー攻撃の危険性、被害などをユーザー自身が意識するようになる必要があります。

IoT機器を狙ったサイバー攻撃

IoT製品は急速に増加しており、家電や自動車、監視カメラなど、身近なモノに活用されるようになってきました。これらの機器には多数の情報が集約しており、サイバー攻撃によって情報を盗み出される危険性もあります。

監視カメラに至っては不正アクセスによってその機能を停止させるという非常に危険な行為も行えてしまうと言います。他にも医療現場にもIoT導入が進んでおり、医療機器がサイバー攻撃で誤作動を起こしてしまうと人命にもかかわってきます。

これらは、私達の生活に強く影響するものばかりです。本格的な導入をすすめるためにはセキュリティ強化は急務と言えるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。IoTとは何か、そしてどのようなメリットをもたらすのか、近年のIoT導入事例をご紹介しました。

IoT導入は今後も拡大していくと考えられます。是非、最新のIoT事情をキャッチアップしていってください。

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