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巷でよく聞くfintechって?身近な例から紹介!

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fintechという言葉をご存知ですか。

ここ数年でテレビやWEB、雑誌などで目にする機会も増えています。ここでは fintechはどのような意味がありどんなサービスのことを指すのか 紹介していきます。

初めてfintechという言葉を知った方も、LINEPayやビットコイン、Money Forward、CAMPFIREなど、非常に身近にfintechサービスがあったりもしますので、参考までにご覧ください。

1.fintechの基礎知識

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fintechとはどのような意味を持つ言葉なのでしょうか。ここでは、fintechの意味や注目されている理由など基本的なことについて見ていきましょう。

1.fintechとは

fintechとは 金融の「finance(ファイナンス)」技術の「technology(テクノロジー)」 を組み合わせてできた造語です。「金融×技術」、つまり 金融とITを掛け合わせた領域のことをfintechと言います。

スマートフォンによるカード決済など身近なサービスもfintechです。

2.なぜ注目されているの?

従来の金融サービスは窓口や金融機関サイトで提供される汎用的なサービスが主流でしたが、fintechが広まったことで、スマートフォンやパソコンで簡単に利用ができて優れたユーザーインターフェースを持つサービスが増えています。

スマートフォンで送金するのもfintechの1つであり、同じようにいつでもどこでも使える便利なサービスが多いからこそ、fintechが強い注目を集めています。

fintechがこれからより広まることで、これまで金融機関が提供していた変化に乏しい商品やサービスがどんどん縮小していき 利用者目線で便利で使いやすいものが増えていきます。

2.身近なfintech事例

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fintechは身近なものではどんなものがあるのでしょうか。数あるfintechサービスの中でこれから主なものを紹介していきますが、ほとんどが、読者の皆さんが一度は利用したことあるものや聞いたことあるものでしょう。それくらいfintechは身近なものです。

1.複数のクレジットカードを統一化

海外では 複数のクレジットカードを1枚にまとめて統一する商品・サービス も注目されています。1つの電子カードに複数のクレジットカードデータを入れることができるため、1枚のカードを持ち歩くだけでよくなります。

クレジットカードだけでなくポイントカードもまとめれるため、非常に便利です。有名なものではCoin、Plastc、Stratos、WhiteCardなどがあります。

2.いま話題のビットコイン

ビットコインやイーサリアム、リップル、ビットコインキャッシュ、イーサリアムクラシック、ライトコインなど、いま話題の仮想通貨もfintechの1つです。特にビットコインは仮想通貨の代表格であり、ブロックチェーンを世に広げたものでもあります。

ビットコインは円やドルなどの法定通貨とは違い国や中央銀行に依存しないため、グローバルに注目されています。日本でもビックカメラなど一部の店舗でビットコインで決済ができるなど、年々利用範囲が広まっています。

3.オンライン上でのお金の管理

Money ForwardやZaim、Moneytreeなど 家計をオンライン化し管理できるサービス がありますが、これらもfintechの1つです。

さまざまな金融機関や年金、ポイント、マイルなどの残高を1ヵ所で確認ができ、クレジットカードなどと連携させれば収入・支出の両方を管理できます。手動で日々の支出の入力もできるため抜け漏れがありません。オンライン上で自分の資産することも可能で非常に便利です。ノートなどに毎日家計簿を付ける必要はありません。

4.個人間での送金サービス

LINEPayやWebPayなど、他にも多くの 個人間送金サービス があります。わざわざ金融機関のATMや窓口に行かなくても、iPhoneなどで送金が完了します。

特にLINEPayなどは、LINEのプラットフォーム上で行うため、LINEアカウントを持っていれば誰でもサービスの利用が可能です。今後より普及が広まるサービスと言われています。

5.資産運用を人工知能にまかせることも可能


お金のデザインTHEOやWEALTH NAVIなど 人工知能を活用したロボアドバイザーに資産運用 をまかせることもできます。いくつかの質問に答えるだけで、自分に合ったポートフォリオを提案してくれ、数万円〜投資ができます。

あとの運用はすべて人工知能がやってくれるため、特に自分で売買することはありません。従来であれば投資信託は人が運用しますが、人工知能が過去のデータから未来を予測し運用してくれます。まさに、金融×ITが生み出した商品・サービスです。

6.クラウドファンディングのような資金調達

MakuakeやCAMPFIRE、KICKSTARTERなど クラウドファンディング もfintechの1つです。これから作りたい製品や提供したいサービスを紹介し、プロジェクトに賛同してくれる多くの人から支援・資金調達をします。

投資型や寄付型、融資型などの種類があり、融資型はソーシャルレンディングなどが該当します。クラウドファンディングは多くの有名人や企業なども行っています。

7.クラウド会計サービス

fintechは個人事業主や法人に向けたサポートにも活用されています。

中でも分かりやすいのは クラウド会計サービス です。クレカ・口座と連携して帳簿付けを自動化させるなど、技術を応用することで便利なサービス提供を実現させました。

法人では毎月の入力作業や確定申告など、様々な経理作業を行っているかと思います。これらの作業は通常では時間がかかってしまうものです。企業の経理担当が全員ベテランというわけでもありませんから、どうしても経理は重荷となってしまうことがあります。

IT技術を駆使して要所を自動化させたことで、経理作業にかかる時間を大幅に短縮。また最近ではアプリ版で全ての作業を完結させることができるサービスも増えてきています。

経理作業をクラウド会計サービスによって行う。これもfintechの一つだと考えられます。代表的なサービスは「マネーフォワード」「弥生会計」などが挙げられます。

8.送金・割り勘サービス

飲み会などでは割り勘で支払うのが一般的だと思われますが、細かい小銭のやりとりなど面倒くさいですよね。最近ではこの割り勘作業を手助けしてくれるネットサービスやアプリが増えてきています。

実際のお金で1円単位まで分けるのは大変ですが、キャッシュレスであれば簡単です。デジタル情報だけのやりとりなのできっちりと割り勘することができるんです。一般的なサービスは「LINE Pay」「paymo」などです。

個人間での送金や割り勘をIT技術を使ったサービスで行う。これもfintechの一つと言えるでしょう。

9.保険選びにも活用

保険はその人に適切な保険を適用する必要があります。年齢や年収といった基本的な情報以外にも様々な条件などを計算して保険選びを行います。

この時に参照する情報を膨大な量のデータを扱うビッグデータを利用することで より適切な保険選びを迅速に行えるというサービス です。しかも人間が行う必要がありませんので、人材不足解消にも一役買っていると言えるでしょう。

保険業界全体がビッグデータやAIの導入を進めており、保険業務の高度化などが図られています。今後も保険業界とfintechはより深い関わりを持つことになるでしょう。

10.質の高い金融情報を取得

金融業界で最も大切なのは情報です。より多くの金融情報を効率よく取得して、正しい分析を行うことが求められています。

これらの課題をクリアするためにもfintechが活躍するということですね。膨大な量のデータ・情報を入手して分析を行い、質の高いサービスへと昇華させていく ことができます。

11.オンライン上の融資サービス

融資サービスを締結させるまでは大変な手続きが必要になります。個人もしくは企業の状況を正しく把握したり本人確認を行う作業が求められるためです。融資してもらって実際にお金を使えるようになるまでかなりの期間が空いてしまうということですね。

しかしfintechを活用することで全ての手続きをオンライン上で行えるようになったりと大幅な簡略化に成功しています。書類の準備や実際に面談をすることなく、最短当日借入できることもあります

3.もっと理解を深めるために


fintechと深い関わりのある技術がAI、ブロックチェーン、APIの3つです。これらの技術が金融業界に大きな変革をもたらしています。初めて知った人も基本的な内容は把握しておきましょう。

1.AI

AIとはArtificial Intelligenceの略で人工知能を指します。GoogleのDeepMindが開発したコンピュータ囲碁プログラムのAlphaGoやソフトバンクのペッパーなどが有名ですが、今ではさまざまな機器に人工知能の技術が搭載されています。

AIは自分で学習していくため、どんどん賢く便利になっていきます。既にロボアドバイザーなど、人工知能×金融のfintechサービスも提供されており、今後より人工知能の技術を活かしたfintechサービスが広がっていくことが予想されます。

2.ブロックチェーン

ブロックチェーンはデータ改ざんが不可能と言われており、さまざま業界で活用されることが予想される技術です。ブロックチェーン技術で代表的なものがビットコインです。分散型取引台帳とも呼ばれており、ネットワーク上で分散して保存します。

取引履歴を保存したブロックはハッシュ値で暗号化されています。これまでの業界を大きく変える技術とも言われており、多くの企業や業界でブロックチェーン技術を導入した商品・サービスが開発されています。

3.API

APIとはApplication Programming Interfaceの略で、既にあるアプリやWEBサービスのプログラムを公開・共有することです。APIを活用することで、わざわざ1からプログラムを組まなくても効率的に開発を進めることができます。

4.セキュリティ

AIを活用したデータ処理能力はセキュリティ面でも大きく貢献することが期待されています。

IT社会と言われている世の中です。今後も様々なものがIT化すると考えられており、その際に課題の一つとなると言われているのがセキュリティ強化なのです。

特にネットバンキングや投資事業などでは多額の資金を扱うことになります。不正行為が行われないようにAIで監視させる必要があるわけです。機械学習などを活用してセキュリティ強化を図るといったものでした。

5.業務の自動化

AIを活用することであらゆる業務を自動化させることもできます。金融に関わるサービスにおいても各所に適用できると考えられており、fintechが活発化する一つの要因となっています。

人間が行う作業にはどうしても人的エラーがつきまとってしまいます。当然チェック作業にも手間がかかりますし、効率面を重視するならば業務の自動化は必須事項とも言えるようになってきています。

人件費の削減、処理の正確さ、時間短縮など、自動化によるメリットは大きく、多くの企業が実践しています。そして実践できていない企業にとっては、導入の必要性に迫られていることでしょう。

FacebookをはじめとしたさまざまなサービスがAPIを公開しており、開発者はAPIを利用して短時間でサービスを構築できます。

まとめ

fintechという言葉だけを聞くと抵抗感を覚える人もいるかもしれませんが、クラウドファンディングやお金の管理、送金など、身近にあるサービスそのものがfintechです。他にもたくさんのサービスがありますので、身近なfintechを探してみましょう!

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