クラウドを導入すべきか否か

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クラウドの元々の意味は「雲」ですが、コンピュータシステムのイメージ図などでネットワークを雲のイメージ図で表す場合ことが大半で、それがこのように呼ばれるようになった所以であると言われています。本来は「クラウドコンピューティング」だったものが略して「クラウド」と呼ばれるようになってきており、その目的はネットワークを使ったシステムのサービスであり、インターネットを介してデータベースを構築するサービス形態を意味しています。

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クラウドの意義

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このサービスは保管しておきたいデータなどをパソコンや携帯電話などの端末のハードではなく、インターネット上に保存していつでも必要な時に呼び出して使うサービスを指します。このおかげでこれまでは保存したデータを使う場合は自宅のパソコンなど保存した媒体のある場所でしか利用できないことが多かったのですが、このサービスを利用すれば会社や外出先のカフェやレストランにいてもいつでもデータを呼び出して読み込んだり、加工したりすることができる利便性があります。さらに保管されているデータはサーバー上で他の人と共有できるので、グループウェアなどとして企業や公共団体でも積極的に利用されてきています。
上記のような実際に使えるようにサービス提供するものをクラウドサービスと言い、実際にクラウドと呼ばれるものは多くの場合このサービス形態を意味しています。サーバーを介してサービス提供し、前述のグループウェアとして利用する場合もこのサービスを使用することで可能となります。利用する場合にはサービスを提供する会社に費用を払って利用します。このサービスを利用するとデメリットもありますが、それ以上に様々なメリットがあります。そのメリットやデメリットを以下にご紹介します。

クラウドのメリット

まず、最初のメリットとして挙げられるのが、費用のかかる社内サーバーやデータベースを自前で構築したり、用意する必要がなくなる点です。その結果として従来のデータベース構築にかかる人件費やメインテナンスコストをかける必要がなくなり、企業にとってはコストの大幅な削減につながっています。この人件費は単に費用負担の問題だけでなく、ネットワーク構築をしてきた社内の担当者の事務負担の軽減にも繋がっています。

次にこの社内サーバーやデータベースを用意する必要がなくなるということはIT投資をするリスクが大きく軽減されることにつながります。IT関連の投資は多くの企業にとって今や大きな費用項目を占めており、それをいかに削減するかが企業の財務体質改善にもつながるほどのテーマとなっています。IT投資に失敗し、間違った方向へと投資すれば国際的な企業間競争などでも大きく不利になるリスクもあり、非常に大きなテーマです。
さらにこのサービスを利用することは常に最新のネットワーク環境を手にできるメリットがあります。サービスの内容のアップデートはサービスを提供する会社が行うのでそれを利用する会社や個人は一定の費用負担をするだけで他に一切の追加費用を払わずに最新の環境で利用することができます。上記のIT投資のリスクと関連し、メリットの一つに挙げられます。

 

クラウドの限界

ただし、サービス利用にも一定の限界があります。それは企業や個人が自分にとって利用しやすいようにカスタマイズすることには向いていない点です。さらにサービスを提供する会社がサービス提供を停止するリスクについても考慮する必要があります。サービス提供をする会社もいわゆる会社ですので、事業環境の変化などによりサービス提供が困難になるケースも考えられます。一度サービス提供が打ち切られるとそれまで保存されてきたデータなどをサービスを提供する他の会社に移管する必要性が出てきます。よってクラウドサービスを提供する会社の選択は十分に考慮する必要があります。

導入の比較検討

現代社会では、ビジネスのあらゆるシーンでファイルの共有が必須になっています。ファイルの共有は、サーバーあるいはNASといった機材そのものを社内に設置する他に、クラウドサービスを利用する方法があります。いずれにもメリットやデメリットが存在しますので、導入する前にそれぞれの特徴を把握しておく必要があります。
クラウドサービスを分かりやすく説明するために、今回は社内に必要機材を設置するケースと比較しながらご紹介します。中小企業への導入を想定し、社内に設置するケースとしてはNASを前提に考察します。

 

導入コスト

まず、導入コストの面から比較した場合、社内に設置する際は、サーバやNASといった機材本体を購入しなければならないため、機材の購入費用が発生します。ハードウェアの購入は、初期費用が高額になってしまいます。一方、クラウドサービスを利用する場合は機材の購入が不要ですが、月々または年間でサービスの利用料が発生します。長く使っていくことを考えれば、社内に設置する方が安価になるように見えますが、クラウドサービスでは故障のリスクがありません。そのため、故障した時に突発的に何らかの費用が発生することがないので、コストに関する計画が立てやすく、ビジネスに向いていると言えます。

セキュリティ

次に、セキュリティの面から比較する場合はどうでしょうか。ビジネスシーンにおいて使われるファイルの共有は、個人情報あるいは取引先の情報といった重要なデータを保管することが多くなります。NASを社内で使用する場合には、会社の内部に設置されるので、一見すると安全に思われてしまいがちです。しかし、社内ネットワークについてのセキュリティなど、専門知識がなければリスクが伴います。
一般的に、社内ネットワークの通信は全面的に信頼する設定になっているケースが多くなっています。こうしたケースでは、近頃話題になっている標的型の攻撃で社内ネットワークに侵入されてしまった場合、NASのデータについても簡単に盗まれる可能性があります。その点、cloudサービスなら、プロがデータセンターでサーバを運用していますので、システムへの侵入を目的とした攻撃も防ぐことが可能です。また、法人向けのサービスであれば、IDパスワードに加えて強固な認証システムがあるため、より安心して利用することができます。
そして、災害あるいは故障という観点から比較する場合、社内での運用はビルのメンテナンスで停電したり、地震などによる災害のリスクを抱えています。
データが保存されているハードディスクは精密機械なので、急に停電が起きて電源供給がストップしたり、地震の揺れでデータが消失するケースも考えられます。このような際に、データ復元業者に依頼すると、数十万から百万円前後の費用がかかるケースもしばしば見られます。クラウドサービスの場合は、データセンターで運用されるので、電源供給がストップしてしまう状況でも、データは堅牢に保護されます。ただし、業者によって対策は多様になっていますので、システムの安全性をしっかり見極めて選ぶ必要があります。

使い勝手

最後に使い勝手から比較すると、社内にサーバを置く場合は、基本的に社内ネットワークで使うのが前提になります。そのため、外出先から閲覧したい時は、リモートアクセスに対応できるネットワーク機器を車内に導入しなければなりません。結果的に、余計に導入コストや管理コストがかかります。
クラウドサービスでは、インターネットを通して利用するのが前提なので、そのままで外出先からも利用することが可能です。しかし、パソコンと同じ画面で操作ができサービスもあれば、ウェブブラウザを使って利用するサービスもあり、操作方法がサービスによって異なります。使い勝手については、無料の体験版などを利用してチェックしてから導入することをお勧めします。

まとめ

いかがでしたでしょうか。クラウドは便利な反面、デメリットも存在します。

是穂しっかりと比較検討したうえで導入するようにしましょう

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