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目次
受信する場所の電波の強さを知ること
電波の発信所から受信する場所までの距離や地形によって、電波の強さは大きく影響を受けます。
放送エリアのめやすで表示される発信所の近隣は、強電界地域と呼ばれ、電波が強いため、アンテナの方向が少しずれていても十分にテレビの受信をすることができます。
むしろ、電波が強すぎて信号を減衰させないとテレビが映らないという場合もあります。
発信所から離れるにつれて電波は弱くなりますが、放送エリアの内部では、中電界地域と呼ばれ、通常のアンテナでもテレビが十分視聴できる地域になります。
放送エリアの境界付近は弱電界地域とよばれますが、素子数(アンテナについている横棒の数)の多い、すなわち、利得の高い地デジアンテナを使う必要があり、また、アンテナの方向もできる限り正確に調整をする必要があります。
放送エリアの外は、微弱電界地域とよばれ、利得の高いアンテナをつけても十分に放送を受信できない場合があります。
ご自宅付近の発信所とその放送エリアを見ていただくとわかりますが、首都圏などでは、複数の発信所の放送エリアが重なっている地域が多くあります。
そういった地域では、現在地を十分にカバーしている放送エリアを選び、そのエリアに該当する発信所にアンテナの方向を向けるようにすることが重要です。
アンテナを発信所に向けても電波が弱い時には
発信所に地デジアンテナを向けても、上記のように距離が遠すぎて電波が弱いということがあります。
症状としては、様々な色の四角いブロックノイズが表示されたり、特定のチャンネルだけが映らないといった状況になります。
そういう時には、ブースターという装置を用いて、受信電波を増強することが可能です。
ブースターを使うときには、屋内設置用と屋外設置用の2種類があり、電波の受信状況によって使い分けるとよいでしょう。
屋内用と屋外用とでは一長一短がある
屋内用のブースターは、電源設置が容易ですが、電波の補強度が弱いのが難点です。
屋外用のブースターは、電波の補強度が強いですが、屋外用の電源を確保する必要があるので、別途工事が必要になってきます。
また、家庭内で複数の部屋にテレビ電波を分配している場合には、アンテナ設置の際に、屋外用のブースターが装着されている場合が多くあります。
あと少し電波を補強したい場合には屋内用を、受信状況が特に悪い場合には屋外用を設置するようにしましょう。
屋外用のを設置する場合に注意しなければならないことは、周辺環境の変化によって電波状況が改善されたことにより、増幅率が強すぎて受信できなくなることがあるので、増幅率を自動調整してくれるタイプのものを選ぶのがおすすめです。
室内アンテナは指向性がない物がおすすめ
屋外に設置するタイプではなく室内アンテナを購入する場合には、電波塔の方向に調整するのを気にせずに済むアンテナがおすすめです。
屋外に設置する場合は、一度設置した後はほぼ触ることもなくなりますが、室内アンテナの場合は部屋の中に置くため掃除の時などに動かす機会があります。指向性があるタイプのアンテナだと動かす度にテレビの映り加減が変わってしまったりするので手間が多くなってしまいます。
全方位型で受信範囲も広い室内アンテナだと「ROBINER」の最新型が値段もリーズナブルでおすすめです。
遮蔽物がないかどうかも確認を
電波は遮蔽物があると弱くなってしまい、思うように受信できないことがあります。
直線距離は近くても、遮蔽物が多いために受信できないというケースもあるため、周辺にある発信所をいくつか調べて、一番電波が良い方向にアンテナを向けるのがポイントです。
接続が正しくされているかを確認
地デジアンテナの受信感度がゼロになっている場合には、アンテナからテレビへの接続のどこかがきちんとできていない場合があります。
接続端子を曲げて入れてしまったり、ゆるゆるの状態になっている場合には、受信した電波が正しくテレビまで届かないので、テレビ画面上での受信感度がゼロとなってしまいます。
電波塔が近く、周辺家屋では問題なく視聴できているという場合には、一度接続がきちんとできているかを確認してください。
自分でアンテナの微調整が難しい時には専門業者に依頼しよう
また、自分でアンテナの微調整をすることが難しい場合には、設置をした店舗等で調整をお願いすることもできます。
通常の設置ですと2万円前後の料金がかかってきますが、アンテナの方向の微調整だけであれば5,000円~10,000円の相場で引き受けてくれる店舗がほとんどです。
地デジアンテナの方向調整がどうしても難しい場合は、店舗に頼むようにしましょう。
地デジアンテナの調整を業者に頼んだ方が良い理由
地デジアンテナの方向調整を、できれば業者に頼んだ方が良い理由は次の通りです。
- 時間がかかる
- 場所によっては危険もある
- 安定性が違う
1.時間がかかる
地デジアンテナの方向調整には、「アンテナの方向を調整する係」と「テレビの受信状況を確認する係」の二人が必要になります。
マンションのベランダなど、場所が近ければ一人でも対応できますが、戸建て屋根の上に設置している場合などは、一人で対応するのは現実的ではありません。
二人の時間が必要となってしまいますので、費用面で納得できるものであれば、専門のプロの業者に依頼してしまったほうが良いでしょう。
2.場所によっては危険もある
戸建の場合には、屋根の上に地デジアンテナを設置している場合もあります。
慣れない高所での作業は危険もあり、地デジアンテナを調整しようとして、屋根から落下してしまうなどの危険もあります。
また、きちんと設置できないと、地デジアンテナ自体が落下する危険性もあるため、余計にリスクが高くなります。
3.安定性が違う
屋外に設置する地デジアンテナは、激しい風雨によって方向がずれてしまう場合があります。
専門業社が設置した場合は、屋外の風雨も考慮した対策が施されますが、自分で設置した場合は、素人感の否めない設置になってしまう場合があります。
長期的に安定してテレビを視聴したい方は、やはり専門業者に任せるのが一番でしょう。
業者に依頼する場合の相場
地デジアンテナの方向修正を専門業者にお願いする場合の相場は、およそ15,000~20,000円程度です。
特に屋根の上についているアンテナなど高所作業が発生する場合は20,000円程度かかると考えておくと良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。 地デジの電波がどの方向から来ているかを知ることで、より安定して地デジ映像を受信し楽しむことができます。
地デジアンテナは強風などで時々方向が変わってしまうことがあります。
突然テレビが視聴できなくなり焦ってしまうこともありますが、電波塔への正確な方向を知っておけば意外と簡単に自分で調整をすることができます。
地デジアンテナの方向調整が必要になった時には、是非本記事を参考にしてみてください。
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