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自動運転はどこまで進んでる?2019年の自動運転の開発状況

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国内外問わず、車業界がしのぎを削って開発に力を入れている「自動運転」。車に乗らない人や興味がないという方でも、その影響は計り知れないものがあるため、年々注目も高まってきています。

一口に「自動運転」と言っても自動の範囲は様々で、完全自動運転の実現は難しいというのが現状のようです。自動運転レベルの定義が設けられており、解説されています。

本記事では 自動運転の開発状況自動運転のメリット・デメリット についてまとめました。自動運転技術はどこまで進んでいるのか一緒に見ていきましょう。

自動運転とは

自動運転とは 自動車に載せたシステムが周囲の状況を判断し、自律的に自動車を運転する ことを指します。このように聞くとドライバーは乗っているだけでいいという印象を受けますが、まだまだこのレベルには到達していないようです。現在の技術では、特定の状況では人間の操作を必要とする場面も多くあります。

自動運転レベルの定義

自動運転の範囲はレベルが設定されており、レベル0から5まで6つのレベルに分けて、段階を追って進化・開発させようとしています。それぞれのレベルとその定義を見ていきましょう。

自動運転レベルは、アメリカのSAEインターナショナルが定めた「SAE J3016」によって定義されています。

自動運転レベル0(手動運転)

レベル0は自動運転機能を持たない車を指します。いわゆる一般的な車のことであり、手動運転となります。

自動運転レベル1(運転支援)

レベル1は運転操作の一部をシステムが担う車を指します。アクセルやハンドル、ブレーキからいずれか一つの操作をシステムが行うシステムです。既に市販化されている車も多く存在します。

自動運転レベル2(部分自動運転)

レベル2は複数の運転操作をシステムが担う車を指します。レベル1ではいずれか一つでしたが、レベル2では複数の操作をシステムに任せることができます。レベル2も既に市販化されています。

自動運転レベル3(条件付き自動運転)

レベル3からは運転操作のほとんどが人からシステムに変わります。システムが自律的に周囲の状況を判断して車を運転してくれます。ほとんど手放しでも問題なく運転は行われますが、緊急時にはドライバーの介入が必要となります。

レベル3はドイツの自動車メーカー「アウディ」が実現させていますが、日本では2020年までにはレベル3の市販化・サービス化の実現を目標として設定されています。実現可能な目標として間近に迫っている感じがしますね。

自動運転レベル4(高度自動運転)

レベル4からは、いよいよドライバーが車に乗る必要がなくなります。通常時の加速・操舵などはもちろん、故障といった緊急時の対応もシステムに任せることができます。完全運転といって差し支えないレベルですが、走行環境によっては運転できないこともあるため、レベル4となりました。

2020年までに、比較的走行環境が単純なエリアでの無人自動運転移動サービスを実施する予定。市販化は2025年を目途に設定されています。

自動運転レベル5(完全自動運転)

レベル5は文字通り完全に自動運転となります。ここまでのレベルでは何かと条件付きでしたが、いかなる状況でも人の手を一切必要としません。いかに走行環境が悪くても不測な事態が発生しても車が自律的に状況を判断して運転を運転します。

レベル5の実現は技術的な課題に加え、法整備も到底間に合っていない状況です。達成時期も設定されておらず、現段階では夢物語のレベルでしかありません。

自動運転の開発状況

現在市販化されている最高レベルはごく一部の車種に限りますが、レベル3となっています。レベル4以降は未だ実用化に至っていません。

日本ではレベル2まで市販化されていますが、全ての運転操作をシステムに任せられるわけではありません。常に人が乗ってなければいけませんし、何かあればシステムによる運転から人の手による運転に切り替える必要があります。

自動運転実現への課題

課題は大きく分けて2つ。自動運転の技術 そして 自動運転に向けた法整備 と言われています。

例えば、公道には他の車や歩行者が沢山います。こういった障害物を察知するための高精度かつ過酷な環境でも正確に機能するセンサーが必要になります。いかなる状況でも正確に判断して対応できるシステムを開発するための技術が必要です。

また、法整備についても課題は残されています。通常、車の事故であれば運転者の責任となります。しかし自動運転車による事故が発生した場合は誰の責任となるのか。まだ答えが出ていない状況です。

このため、国土交通省は「自動運転における損害賠償責任に関する研究会」を立ち上げて、事故時における自動車損害賠償保障法の損害賠償責任のあり方について検討を重ねています。

自動運転によるメリット

①渋滞解消・緩和

自動運転では人間による運転と比べて圧倒的に正確な走行が実現できるとされています。現在発生している渋滞は人間が原因で起きているものがほとんどのため、自動運転車が普及されれば渋滞は大幅に減少すると見られています。

②交通事故の減少

交通事故も大幅に減少すると見られています。渋滞と同じく交通事故の要因は人為的なミスがほとんどです。ドライバーの判断ミスや見落とし、居眠り運転…。自動運転車ではこういったミスはありえません。

③運転からの解放

車を運転することが好きな人も多くいますが、中には 「仕事上仕方なく運転している」 という方もいるはずです。自動運転が実現されれば自動車による移動をしながらも運転という煩わしさから解放されることが可能となります。

④自動車保険が安くなる

交通事故の減少に伴って、自動車保険が安くなることも期待されます。今後の法整備にもよりますが、万が一事故が発生した時には自動車メーカーに法的責任が移る可能性もあります。

⑤速度制限の緩和

自動運転の正確なコントロールが徹底されれば、現在の速度制限から緩和されることも考えられます。速度を出せるのは気分がいいですし、目的地への移動時間も大幅に短縮できることになるでしょう。

自動運転によるデメリット

①事故発生時の責任問題

自動運転への課題としても取り上げられている法整備問題です。人が運転していない車が事故を起こした時に責任はどこにあるのか?いくらシステムが完璧でも100%事故が起きないとは考えにくいです。やはり事前にしっかりとした法整備が必要となるでしょう。

②システムハッキングによるリスク

完全にシステムで管理しているゆえに外部からのハッキングには警戒する必要があります。わざと事故を起こさせたり、テロ行為に使われるなど。メーカー側は強固なセキュリティシステムを築く必要があります。

③ドライバーの失業問題

自動運転の技術が確立されると、ドライバーの仕事は間違いなくなくなります。運送業やタクシー等。これらに関連する仕事をしている人たちにも良くない影響が起きることが考えられます。

まとめ

完全自動運転は夢のまた夢というイメージでしたが、レベル3実用化をしてるメーカーも出てきており、何十年も先という話ではなくなってきたようです。人の手を一切必要としない完全自動運転がそう遠くない未来に実現するのかもしれません。

自動運転実現のために解決しなければならない問題や課題は多く存在しますが、各自動車メーカーの開発努力だけではなく、国レベルでも法整備に関して協議を続けています。

これからどのような未来が訪れるのか注目していきたいですね。

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